一般的には、表現として「レイキを出す」という場合がありますが、実はこれはあまり正しくありません。なぜならレイキは、どちらかといえば「吸われる」要素のほうが強いのです。レイキを始めたばかりの人は、「えっ、出すものじゃないの?」って思うかもしれませんが、それは実は正しい理解ではありません。この点の理解が出来ると、レイキが上手に使えるようになりますので、説明させて下さい。
■ 第1は「出る」という側面です。
レイキはリラックスしていれば、常に一定の量が手などの出口から流れ出ています。この定常状態で「出ている」量はその人の心身の状態に左右されます。瞑想などをして、心身共に穏やかで壮健な状態に近づけば、量は増えます。逆に、非常に緊張しているとき、何かを心配しているとき、強い怒りがあるときなど、[五戒]と離れた状態になればなるほど、流れが少なくなり、出る量が減ります。
■ 次が「吸われる」という段階です。
実際に体に手を当てると、この定常状態に加えて「吸われる」ということが起こります。つまり、レイキを必要としている箇所(細胞や組織)が、レイキを消費して、吸ってくれるのです。その必要としている量に応じて、手のほうからレイキが吸い出されるのです。
自分のほうでは、どれだけ出そうとかそいういう意識は全く持たず、ただ吸われるのに任せているだけということが起こります。自分は純粋にパイプになって、吸われる経路として存在しているだけです。
手を当てている箇所がレイキを沢山必要としていれば、さらに吸われる量も増えます。ですから、非常に悪い箇所・重い問題でも、一生懸命レイキを出そうとする必要は全くなく、むしろリラックスして吸われるのにただ任せていればよいのです。勝手に沢山出ていってくれるのです。レイキは、頑張る必要が全くない理由がここにあります。
■ シンボル・マントラは出すのを助けます。
この様に普通にレイキを吸われるの加えて、シンボルとマントラを使うと、自分の気が整った形で加えて送られて相乗効果が起こります。レイキ自体は事前の意図がない、完全に自然で、唯一1種類のエネルギーですが、シンボル・マントラは図形のもつ性質や意図、使う人の意図や目的など、その本質は人為的なものが起源です。講習でもお伝えしていますが、自分の気というのは、ちゃんと訓練した人が、コントロールされて善意を持った形で送らないと、上手く行きません。シンボル・マントラは、使うときの意図があるのですが、それを一定の健全な良い形にして整った良いエネルギーとして相手に送るためのテクニックです。このときのエネルギーの分は、吸われるレイキに上乗せする「出す」分のエネルギーにとして発生します。
★ こういったレイキの性質を良く理解していると、自分自身をうまくコントロールできるようになり、一層レイキを活用しやすくなると思います。★