スタンダードポジションの功罪

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スタンダードポジションの功罪

スタンダードポジションのことは以前から書きたかったのですが、やっと時間が出来ました。西洋レイキではレイキを使うと言うときに、まずスタンダードポジションが思い浮かぶようになっているようですが、これには良い点と悪い点があります。私なりの考えをまとめてみました。

◎功の部分

高田はわよ先生以前の伝統霊気では、スタンダードポジションというものがありませんでした。ポジションという概念自体がありませんでした。霊気をするときは、具合の悪い部分に手を当てるか、病腺を手がかりに探していって、病腺のある部分に手を置いて行きました。前者は具合の悪い部分が分っているときは使いやすいですし、日常の生活で気軽に使って行くためには非常に良い方法です。ただ、本格的に霊気するためには、病腺が感知できることが必要ですし、症状のない部分の病腺を探す必要があり、この点は多少ですが練習や経験が要求されます。高田先生は林先生の治療所で1年間の修行をしましたから、この点は熟知していたはずです。

スタンダードポジションを発明したのは高田先生です。高田先生の教え子の John Gray & Lourdes Gray著「Hand to Hand」には『高田先生は臼井・林靈気を学び実践したが、林先生の手順では欧米の生徒にとっては繰り返しが多く、混乱を起こすと気がついた。高田先生は、体の一定の場所に霊気を流すと、林先生が行っていた複雑な手の置き方と同様な効果が得られることを発見した。高田先生は林先生の多くの手の置き方を統合し、標準化し、どの霊気施術も同じになるようにした。高田先生はこれを[基礎トリートメント]と呼び、学習するのが遙かに容易になった。これが高田先生の才能の現れで、レイキに対する重要な貢献である。』(仁科訳)とあります。

当時の高田先生のスタンダードポジションは、頭ではなく、お腹からスタートしていました。この様にスタンダードポジションを使って、アチューメント講習を受けたその日から、誰に対してもなんの知識もなくても、一定のレベルのレイキトリートメントが出来るという事になったわけです。特に、スタンダードポジションはヒーリング的な目的で全身に作用させたり、ホリスティックな意味合いで全身のバランスを整えたり、時代の流れにもマッチして急速に浸透してゆきました。

◎罪の部分

まず問題は、高田先生が病腺を中心とした施術法を欧米に伝えなかったことです。スタンダードポジションがまるで万能のように扱われた点も大いに問題です。スタンダードポジションは、初心者でも本格的なヒーリングが出来るのは良いのですが、施術や治療という点では非常に不十分です。スタンダードポジションが全盛になってしまったせいで、レイキをやる大部分の人たちの施術のレベルが初心者止まりになってしまったとも言えます。レイキは効果が出ない、とかレイキはヒーリング程度にしか使えないと言っている人たちは、このスタンダードポジションの効果しか知らないからではないでしょうか。

そもそも、西洋医療で実現できない、代替療法の真髄は、Individual Prescription つまり個別対処にあります。個人個人の症状や性格、特殊性・個性を反映させたセラピー・施術こそが、西洋医療を補うことが出来ます。スタンダードポジションは、それを捨ててしまったという大きな罪があります。今日、多くのサロンで「レイキヒーリング」と称して行っているヒーリングは、単に型どおりのスタンダードポジションをするというケースが目立ちます。初心者でも出来ることを、そのままお金を取って行っているのは、情けないことではないでしょうか。

多くのレイキのスクールや書籍では、レイキを送る=スタンダードポジションのように非常に画一化して教え、中には1か所で○分と細かく指定して教える教条的な事も行われています。手を置く場所を厳格にしたり、順番を厳格にしたり、中にはスタンダードポジションは一旦スタートしたら途中で中断してはいけないと教えているスクールもあります。これは、レイキの手軽さや日常での使用法を大きく狭める大罪ともいえる結果を生み出しています。こういった形で学んだ生徒さんは、レイキを使うときは常にスタンダードポジションをしないといけないような気持ちになり、日常での使用を非常に阻害しています。

スタンダードポジションは初心者でも簡単にできるという面は確かにありますが、実はこれは実践してみて初めて分る事ですが、スタンダードポジションはレイキを送る人にとっては姿勢的に案外と不自然でやりにくいのです。スタンダードポジションは効率を上げるために、大体いつも両手を使いますが、これはやる人は案外と姿勢が疲れます。だから、スタンダードポジションにこだわると、なおさら日常で気軽にレイキが使いづらくなるのです。

◎まとめ

もともとスタンダードポジションは全くの初心者でも、全身のホリスティックなヒーリングができるというメリットで導入され、浸透しました。まったくの初心者に「さあ、手を当ててごらん」と言っても、非常に戸惑いが大きいです。そこにガイドラインを提供したのは大きな意味があります。初心者でもホリスティックに一定の結果を出せるのは素晴らしいことです。

しかし、その一方で、スタンダードポジションは「手当て療法」という非常にシンプルで日常的なものを、複雑化して敷居を高くしてしまったという罪があるのです。スタンダードポジション以外を知らない人たちは、そのままそのレベルに留まってしまうという「レイキヒーラー総初心者化」ともいえる罪を産んだと思います。そして、相手の状態も感知せず、自分の直感も有効に使わない画一的なヒーリングやセラピーを蔓延させたともいえます。

知識や経験がなくても出来るというのは大事ですが、それと高度なヒーリングやセラピーを維持するというのは、矛盾する部分もあるようです。わたし自身は、スタンダードポジションそのものを否定するつもりはまったくありません。セラピーやヒーリングの雛形として、実際に頻繁に使っていますし、初心者の方には有効なガイドになります。私の場合は受け手の状態に合わせて、スタンダードポジションの場所を変化させたり、順番を変化させたり、部分的に使ったりして、それに病腺感知を組込んでセラピーしています。ただ、今日の書籍やスクールは極めて画一的なスタンダードポジションに固執して、レイキの効果や可能性を大きくつみ取ってしまっているといえます。スタンダードポジションの柔軟な使用をすることが、レイキの可能性を広げてゆきます。

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