五戒の書の謎

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香りの森

ちょっとマニアックですが、五戒の「書」に関して気になる点を書いてみます。五戒の文章自体は臼井霊気療法学会が作成した「霊気療法必携」に書かれているようです。これはFrank Petter著「The Original Reiki Handbook of Dr. Mikao Usui」のp14に活字文字の資料が載っています。

gokai_doi印刷でなくて筆で書かれたもので、現在出回っているのは、1998年発行の土居裕著「癒しの霊気法」のp155に載っております。土居氏はこれを「小山先生からいただいた五戒の書」という表現をして、何か個人的にもらったようなニアンスを作り出していますが、これは正確ではありません。土居氏が臼井霊気療法学会に入会したのは1993年ですが、臼井霊気療法学会では少なくとも1980年代から入会者にはこの五戒の書のコピー、会則、碑の文章のセットを渡していたことが分かっています。(1980年代のコピーと土居氏の著書のものは完璧に一致し、同一のコピーから作られているのを確認しました)土居氏はこの入会時のセットの書を自書に転載したということです。

それから土居氏の著書の3年前、1995年発行の望月俊孝著の「癒しの手」のp227には五戒が転載されていますが、これはワープロ書き(フォントは筆フォント)ですが、筆書きとまったく同じスタイルにしてあります。土居氏の著書はまだ出ていません。つまり、望月氏は臼井霊気学会員に配布されていたコピーを持ってはいたが、そのまま自書に転載するのはいかがかと考えて、フォーマットだけを完全に同じにしてワープロ打ちにしたのでしょう。ただその後、土居氏が出版しために、多くの人がこの実際の筆書を目にするようになったわけです。そして、望月氏も2001年発行の「超カンタン・癒しの手」のp105に筆書きのコピーを載せておられます。

gokai_petterこのほかにこの筆書きが登場するのは、1998年発行のFrank Petter著「The Original Reiki Handbook of Dr. Mikao Usui」のp6の臼井先生のお写真の左上に焼き込まれているものです。これは一見土居版とまったく同じようですが、少し違いがあります。これに少し興味を持って、土居版と比較してみました。

hikakuこれはPetter版の上に土居版(緑色)を重ねてみたものです。臼井先生の名前の部分以外は完全に合致地ます。Petter氏の本にある臼井先生のお写真はかなり古いものと思われますので、この五戒の筆書はかなり古くから学会内で使用されているものと推測できます。(Petter氏がこの写真をどこから入手されたかはそのうち訊いてみます。)

上で重ねて見て、一致しなかった名前の部分を比較してみると

name

これは明らかに違う筆書きです(特に「甕」の字)。ただ、同一人物が書いたものでしょう。名前以外の部分は完全に一致していますので、この五戒の書はある程度、切り貼りされてフォーマットを変更された経緯があるのかもしれません。なぜ、名前の部分だけが別のバージョンがあるのかは全くの謎です。

さらに、「臼井霊気療法学会」の部分の臼井と署名の臼井を比較してみると

sign

どうでしょう? 「臼井霊気療法学会」の臼井は楷書的に書いてあるとは言え、署名の臼井とは筆跡が違うと思いませんか?「井」の文字は線の流れや角度など同一人物が書いたとは思いにくいのではないでしょうか。それで私は以下のように推測してみました。

土居氏の著書「レイキ 宇宙に満ちるエネルギー」のp121を見ますと、「五戒の書は、学会の第2代目会長を継承した牛田従三郎海軍少将の筆によるものと伝えられています」とあります。また、臼井先生が生きている時に21人の師範と一緒になった集合写真がありますが、その部屋の鴨居の上にこの五戒の書と完全に同じ筆跡の細長い書があって、そこには最後に「牛田従三郎筆」と明記されていますので、本文の部分は牛田先生が書いたものです。しかし、署名の部分だけは臼井先生の自筆ではないでしょうか?臼井先生の署名だけ何処か別のところからもってきて、貼り付けたのではないでしょうか。そうすると、ペッターさんの本にある五戒の署名と、出回っている五戒の署名が別なバージョンだったり、差し替えられていることと整合します。

このほかに五戒の筆書きはどこか未公開の写真で見たような気がするのですが、そのうち確認してみます。林忠次郎先生が筆書きされた五戒の書は、直傳靈氣研究会から額や掛軸の形で購入可能です。

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