エネルギーを「送る」というと「出す」と考えがちですが、レイキは出すものではないのです。レイキは「出る」ものなんですが、もっと正確に言うと吸われるのです。そのことを詳しく説明していきます。
大部分の人は、いつも自分からレイキが出ていることを知りません。でも中には「昔から手から何か出ていると感じた」という人もいます。
レイキは意識しないで勝手に出るものなので、空気と同じだったり、息をいしているのと似たようなものです。だから、それをあえて使おうとしたときに、戸惑ってしまうのだと思います。呼吸も「意識して呼吸しなさい」って言われると、戸惑いませんか? そして、意識的な呼吸というのは数分も続きません。なぜなら、本質的には呼吸というのは無意識に行うものだからです。
レイキの本質は呼吸をするのと同じなんです。レイキはただ手を当ててボ~ッとしていれば、ちゃんと出ていきます。皆さん普段空気は意識しませんよね。レイキもそれと同じです。レイキを使い始めた当初は「ほんとにこれで正しく出来ているのだろうか?」と感じるかもしれませんが、それで良いのです!
逆に、無理に「出そう」とか「送ろう」とか意識して手を当ていると、それは自分の個人的なエネルギーを出してしまって、レイキではないので、くれぐれも注意してください。
何度もしつこく繰り返しますが、レイキは意識しないで勝手に出てしまうものです。
「出す」のではなく
「出る」のです。
この事が一旦、心でも身体でも分かるようになると、全てが上手くスムーズに行きます。レイキの効果も出やすくなります。
下手に頭で「あ~かもしれない」「こう~かもしれない」と色々と考えたり不安に思わない方がよいです。呼吸と同じように、自分の身体に完全に委ねてみてください、完全に任せてみてください。そうすれば、必要なレイキが流れます。
私たちは「人間には知恵がある」と考えがちで、頭で何とかしよう、色々考えて工夫して効率あげようとか、色々考えますね。まあ、普段のお仕事とか、そういう時は知恵や思考が必要なので、どうしてもそうした思考形態になりがちなのです。しかし、ことレイキに関しては、その頭で考えるモロモロは全部無駄であって、逆にうまくいかない要因になります。
この「自分の身体に任せる」という思考形態こそ、レイキで最も大事なことです。そして、実は本当はご自分の人生でも、非常に大事なことだと言うことが、レイキを使っていくと分かってきます。
ここまで理解して頂けたら、もう一歩正確な理解をしましょう。
それは
「レイキは悪い箇所が吸ってくれて、それで沢山出る」
のです。
患部や不調箇所には、沢山のレイキを送りたいですよね。
でもそれを、意図的にやる必要は全くないのです。
なんでもない箇所や健康な箇所に手を当てても、大した量は流れないのです。それはそれで全く良いのです、その部分が必要としていないのですから。
しかし、その同じ手を悪い箇所や不調な部分に当てると、そこでレイキがガ~ッと流れます。その箇所はレイキを必要としていて、レイキを沢山使ってくれるのです。しかも、その手を当てている人はそういった量は一切コントロールしていないのです。つまり、レイキというのは、不調箇所が勝手にレイキを沢山吸ってくれるから、沢山流れるのですね。
送る人は、ただボ~ッと手を当てているだけで、あとは悪い箇所がレイキを吸ってくれて、沢山流れる、沢山出る、そういうことなんです。楽ちんですよね(笑)! これは、受ける人が何を考えていようと、送る人が何を考えていようと、自動的に起こります。「身体がレイキの使い方を知っている」ということでもあります。
まあ、レイキの流れとか、レイキの使われ方とか、レイキで治るメカニズムとか、私たちの知識の及ばないところで起こっているのです。そう言う意味では、確かにレイキは「不思議なもの」ですね。
(吸われて出るレイキの最大量というのは、その人の身体のレイキの流れ、その人のパイプの太さで決まっていますが、この事はまた別のページでお話ししましょう)
さて、それではさらに分かりやすいようにグラフを使って、レイキの量の変化を説明していきましょう。
まず、「何もしていない平時の時」を考えます。これは手を当ててないで、リラックスした状態ですね。これを「定常状態」と呼びましょう。この定常状態でも、最小限のレイキがあなたの身体の中を流れています。
でも、イライラしていたり、怒っていたり、心配事をしていたり、極端に身体が不調だったり、緊張していたりすると、この定常状態よりもレイキの流れが悪くなります。それが、グラフの一番左の状態です。
では、リラックスしている状態から、人に手を当ててみましょう。そうすると、定常状態よりはレイキが流れます。それ位のレイキが流れるかは、当てた箇所の状態次第です。特に悪い箇所でなければ、定常状態と比べて少し増えるだけかもしれません。
そして手が、悪い箇所、不調箇所に当たっていると、さらにレイキが出ます。その箇所がレイキを吸ってくれるからです。これがグラフの一番右です。先に説明したように、これが意図的ではなくて、自然にコントロールなしで起こるということです。