症状は体の自然な反応
レイキを使うときに、痛み、熱、咳、くしゃみ、嘔吐、下痢、鼻水、発熱、発疹、汗などの様々な症状に出会うと思います。少しでもこういった症状に遭遇すると、怖がったり、心配したり、一喜一憂したりと誤解をしている人が少なくないようです。機会のあるときに、どの都度説明していましたが、一つのページにまとめましたので、参考にしてください(長文です)。
■ 健康とは? 病気とは? ■
病気にならない人はいない
症状の話をする前に、まず健康 (あるいは病気) とはどういう事かというのを正確に理解しておく必要があります。多くの人は「病気にならないことが健康」と暗に思っているかもしれませんが、これがそもそも、出発点として大きな誤解です。病気にならない人はいません。これは純然たる事実です。もちろん、人によって頻度は違うでしょうが、誰でも病気になるのです。ですから正確には、病気にならないのが健康なのではなくて、病気になっても容易に回復できることが、その人が健康である証拠です。そして、病気になっても、回復に長い時間がかかったり、症状が過度に出たり、極度の苦痛を伴う場合に、その人は不健康であるということになります。
病気は絶対悪ではない
私達の体は、免疫系を含めて、病気になっても、病気になりかけても、それを自力で回復させる非常に高度で周到なメカニズムが組み込まれています。多少バランスが崩れても、それを元に戻すホメオスタシスの巧妙な仕組みもあります。実は、病気というのは、こういった高度な回復機能を訓練させる、非常によい機会なのです。私達の日常でも、地震や火事に備えて避難訓練をします。日常で使用頻度が低いものは、たまに訓練や軽度の実践をしておかないと、いざというときに働きにくくなります。ですから、たまに病気になるのは体にとって良い意味での訓練になるのです。
病気は気づきを起こさせる
病気になると、色々なことが「当たり前」ではなくなります。家事や仕事が出来なくなる、歩けなくなる、食べれなくなる。それによって、普段、何も意識していなかった普通に生活できることが非常に特別で幸せなことだと、気がつかせてくれます。また、痛みが出たり、病気になった原因を考えると、必ず自分の生活でそれを作り出した問題があることに気づかされます。病気になったのに、こういった気づきが全くない人は、必要な学習が出来なかったと言うことでもあります。その場合は、近く同じような病気になるか、慢性化するかもしれません。
たまに病気になった方が良い
つまり、たまには病気になった方が、体の回復訓練になるし、スピリチュアルには何か気づきが起こる、病気は(容易に回復できれば)良いことだということになります。病気になると、普通の人は大変心配し、一喜一憂し、場合によって大変に苦しんだり、お医者様に行っり、辛い検査をされたり、薬を沢山飲んだりという、どちらかというとネガティブな体験に陥りますが、レイキが使えれば、こういったネガティブな面は最小限に抑えられて、病気の良い面を甘受しやすくなります。レイキを使うことで病気を有用に活用してゆきやすくなるのです。(症状が出た時に、場合によって過度の症状で大変な苦痛になるケースがありますが、なぜそうなるのか後半で説明します)
■ 症状とは? ■
症状は悪?
病気になると、実に様々な症状が出ます。痛み、熱、咳、くしゃみ、嘔吐、下痢、鼻水、発熱、発疹、汗、めまい、かゆみ、頭痛、だるさ、食欲不振・・・。多くの人は、こういった症状が出るとまず、「悪い」「大変」「心配」「ひぇー」などなど基本的にネガティブな反応をすることが多いです。とにかく「症状=悪」という図式ができあがっていることが多いです。そして、とても恐ろしいのは症状の原因を考えるのではなく、その症状そのものを単に押さえればよいという発想が多いことです。
アメリカ的な考えで毒されている
日本人は昔は、もっとポジティブに症状と向き合うということが出来ました。それは、昔は日本人が「我慢が出来る」という特性があったからです。しかし、今の日本人は少しでも痛みがあると、一喜一憂して、原因などは考えずに、その痛みを殺そうとすることが多いです。私は80年代にアメリカで仕事をしていましたが、アメリカ人のデスクの中や、家庭のバスルームを覗くと、頭痛薬、痛み止めの類が、ゴロゴロ入っているのに驚いたものです。テレビのCMも、痛み止めの広告が氾濫していました。なんて安易で薬漬けの人種なんだろうとビックリしました。それが今は、日本人の方がよっぽど薬漬けです!! 頭痛薬、コリの痛み止め、咳止め、下熱剤、下痢止め、ステロイド薬、花粉症のくしゃみ止め、などなど、とにかく症状を止める薬の常用、氾濫がスゴイです。
症状はからだの機能
大事なことは、私達の体は、ある程度までは、自然に治癒させるという機能が備わっているということです。(症状が過度に出る場合がありますが、それについても説明します)症状というのは、回復させるための体の必要処置なのです。それを一つ一つ見てゆきましょう:
- 痛み: 「痛み=悪いもの」と考えるのは大きな間違いです。痛みは一番基本的な体の機能です。痛みは「問題箇所を教えてくれている」信号です。痛みがあるということは、「そこに問題があるから適切な対処をしてくれ」っと体が教えてくれているのです。なんて親切なことだと思いませんか! 私達に「おゃ」って気づかせてくれるのです。レイキをするときのヒビキに似ています。痛みの感じや大きい少ないで、問題の程度も推測できます。体の何ともありがたい機能です。もしも、体が痛みを訴えなかったら、私達はみんな倒れるまで病気に気がつかないでしょう。ですから、痛みを薬で抑えてしまうと言うのは大変に罪なことです。コリの傷み、頭痛、胃の痛み、膝の痛み、生理痛、どれもが体の訴えです。痛み止めで抑えるといのは、体の問題や原因に蓋をしてしまって、もっと悪くなるのをタダ待ているという恐ろしいことなんです。例えば、大事な会議があるとか、試験があるとか、そういうケースでは一時的に痛み止めを使うことは私は全く否定しません。しかし、痛み止めは継続して使ってはいけません。非常に危険です。痛みがあったら、考える、何故?、何が原因なの? どうしてほしいの? と体の訴えに真剣に耳を貸して、知恵を絞る事が大事です。これは、レイキを使うときでも同じです。痛みがあるところにレイキを使って、それがサッと収まっても、何故それが起きたか、何を変えなければいけないのか、真剣に考えるようにして下さい。レイキを単に対症療法的に使って、それで終わりにしてしまってはダメです。
レイキ中の痛み: 不調箇所に手を当てると、レイキで治癒活動が高まり、余計に痛みが出る場合もありますが、問題ありません。逆に、それはうまく行ってる兆候です。だから、それで怖がって手を外してしまうと、治るものが治らなくなってきます。痛くても、そのまま手を当てていると、次の段階で痛みが取れてきます。
また、レイキをしてる最中にどこかに痛みが出てくる場合があります。これは悪くないのに痛みが出て来るわけではなくて、悪い箇所でも治癒活動が起こっていないと痛みが出てこない場合があるのです。そして、その悪い場所にレイキが少し届いて、その箇所の治癒活動が始まったために痛みが出るようになったので、むしろ良い兆候です。
一般に、レイキをしてあげていて、受け手に痛みが出ても、驚いたり心配して、手を当てるのを中止してしまってはいけません。それは、悪い部分がレイキで反応を起こして、治癒活動を始めた証拠なんです。治る兆候と言ってもいいです。むしろレイキを続けたり、痛みの箇所に手を移動して、20~30分かかる場合もありますが、さらにレイキを送ると収まって行くことが多いです。そしてこういったケースでは、本格的な治癒につながる場合がほとんどです。(痛みだけではなくて、ジンジン、熱い、ヒリヒリ、その他の不快感もすべて同じです。)
頭痛: 頭痛には色々な原因がありますので、それを特定する必要があります。偏頭痛の場合は、その箇所にレイキすると割とすぐに解消することが多いです。しかし、首のコリから来る頭痛は、首のコリにレイキをしないとダメです。そのほかに、ストレスから頭痛になる場合も多くあります。目、耳、顎、歯が原因で頭痛になる事もあり、PMSや更年期でも頭痛になります。何度レイキしても、頭痛がある場合は、腫瘍の可能性も否定できないので、詳細な検査が必要です。詳しくはここを読んで下さい。
生理痛: 婦人系の不調のページでも書きましたが、毎回生理痛が起こるのは何か重大な問題があるということで、これも鎮痛剤を常用するようでは、問題をどんどん悪くする一方です。生理痛は時期が終わると、痛みも無くなりますので過小評価して過ごしてしまうことが多いですが、それではダメです。
- 熱: 発熱も体の基本的な回復機能です。特に風邪、つまりウイルスに感染したときは、体温を上げることで、ウイルスが活動しにくくしているのです。ウイルスは低温の方が繁殖しやすく、またウイルスと戦う白血球は体温が高い方が活発になります。ですから、ウイルスが侵入したときに体温が上がるというのは、私達が進化の過程で獲得した体の非常に高度な機能です。逆に、風邪を引いたときに、もし熱が上がらないようでは、重体化してゆくことになるのです。また、もともと低体温の人は、免疫が働きにくく、ウイルスの影響を受けやすい危険な状態であるとも言えます。
最近はやっと、風邪の時にやたらに下熱剤を使わないというのは、一部の人は理解するようになりましたが、それでも37度、38度程度で、一喜一憂する人が多すぎます。乳児や子供の場合は、39度になってもぐったりしていなければ、それほど心配する必要はなく、レイキをしっかり使えば、1日2日で元気になるものです。風邪の時の発熱には、上昇フェーズと下降フェーズがあります。これから上がり始めるというときに、レイキを使うと、ガーッと短時間で体温が上昇して、驚く場合がありますが、これも本人の元気度をよく観察して、グッタリしていなければ、むしろそれは上手くいっているということです。順調な下降フェーズでレイキを使うと、スーッと熱が引いてゆく場合もあります。
他に熱が出ることで、(1)普段のように活動できなくなるので、強制的に休養させられる、(2)体の各部分の代謝が上がり、普段溜まっていた毒素や老廃物が一掃される、(3)汗をかくことで、皮膚を通して毒素や老廃物が排出される、という良い点が色々あります。つまり、体のリセットが起こると言うことです。風邪ぐらいは、たまに引いた方が体には良いという考える人もいるぐらいです。
非常に重要: おでこに貼る「冷えピタ」は、冷却する機能は全くありません。あれは、肌をスースーさせる成分があるだけで、熱を取る作用は全くありません。スースーするから冷えたように錯覚!させるだけです。特に、冷やす必要のある頭部に厚いシートを貼ってしまいますから、効果としては逆効果で、反って発熱を妨げます。(こういったものが商品として売られていること自体が大問題で、多くの人が誤解して使っています。)発熱の時は、多少ボーッとしているぐらいでしたら、そのままでも大丈夫です。過度の発熱の時は、頭を中心に、冷やしたタオル、氷嚢などのように、実際に温度が下がるもので熱を軽減してあげます。
- 咳: 気管の異物を排出しようとする体の機能です。気管の粘膜が異物を感じると、起こる症状です。もしも、咳が出なかったら悪いものが入ってきても、入ってきたままで、どんどん悪くなってしまうでしょう。咳の時にレイキを使うと、咳が収まってゆく場合と、逆に余計に咳が出る場合があります。レイキを使って、咳が多く出るようになっても、それは体の必要性からです。そういったケースで驚いたり、心配する必要はありません。しかし、あまりに咳で苦しくて眠れないとか、日常生活が全く出来ないという場合は、一時的に咳止めを使うのは否定しません。しかし可能なら、出来るだけ咳止めを使わない方が、結果的には治りやすくなるということです。
- 嘔吐: 胃が不調の場合は、胃にレイキをすると嘔吐する場合があります。胃の消化力・活動力が落ちている時に、胃に食べ物が残っていると負担になるだけなので、それを吐き出そうと、自然に嘔吐が起こります。この時は上手くいっていれば、嘔吐してあとにスッキリして回復が急速に起こるので、そのあとの元気度をよく観察して下さい。
- 下痢: 消化器系や特に腸が不調の場合は、お腹にレイキをすると下痢する場合があります。消化器の消化力・活動力が落ちている時に、腸内に未消化の食べ物が残っていると(腐敗したり)負担になるだけなので、それを出そうと、自然に下痢が起こります。この時は上手くいっていれば、そのあとにスッキリして回復が急速に起こるので、そのあとの元気度をよく観察して下さい。
- 食欲不振: これも体の必要な機能です。一般的に食欲がなくなると一大事のように誤解しますが、この飽食の時代に消化器系にとって一番の薬は、休息することなのです。健康だった人が数日全く食べなくても、何も悪いことはありません。(もちろん水分は十分にとって下さい)食欲がないのは、消化器系が「お願いだから、休ませてくれ」と訴えているので、そうしてあげましょう。胃が悪かったり、お腹を壊した時に、無理に消化薬や下痢止めを飲ませてまで、食べさせようとする人がいますが、とんでもないことです。もちろん、これも元気度を観察してあげて下さい。
食欲不振はさらに、ペットや動物の場合に、非常によく見られる現象です。消化器系の問題でなくても、食欲不振になる場合がありますが、これは科学的に理解されていて、飢餓状態になった時に(サーチュイン遺伝子が活性化して)、体の抵抗力・免疫力がアップすることが知られており、私達生き物が進化の過程で身につけた優良な能力です。
- 汗をかく: 特に発熱の時に見られますが、皮膚は大事な排泄器官の一つです。汗をかくことで、毒素や老廃物が排出できるのです。また、汗には、皮膚の状態を良くする皮脂や保湿物質が含まれていますので、汗をかくことは美容にもプラスになります。逆に、汗をかきにくいというのは重篤な問題です。皆さんレイキをして、汗を沢山かいて下さい。そして、もちろん水分補給を忘れずに! 衣服も清潔に!
- 発疹: これも汗と似ています。何か体に合わないものを食べたりすると、発疹が出ますが、これはまさに肌の排出作用です。発疹そのものに一喜一憂するのではなくて、それを起こした原因(薬物、食物、虫の毒、植物の毒)を特定して除去するのが、何よりも必要です。これも、もしかしたらレイキを使うと、余計に発疹が出てくる場合があるかもしれませんが、それはむしろ解毒作用がさらに活発になったためかもしれません。ちゃんと、原因が特定できて、それが取り除けていれば、驚く必要は無いでしょう。
- だるさ: 怠さも皆さんがレイキを使って遭遇することが多く、頻繁に相談を受けますが、これぐらいのことで、大いに心配して、大変に気にされる人が多い事実のほうに私は驚きがあり心配になります。レイキを使うと、心や体の緊張がゆるみ、体の自然なメッセージが出てきます。怠さもその一つで、体がため込んでいる疲れが自然に現れたためです。普段、緊張が多かったり、無理をかけていた体が、「お願いだから休んでくれよ!」と駄々をこねている、訴えている、といっても良いでしょうか。メッセージを受け取って、素直に休めば、それで解決することです。
- 怒り・心配・イライラ・涙: こういった精神的な"症状"も、心からのメッセージです。こういう心の現象もすぐに「悪い」と捉えてしまう人が多いですが、そうではないです。心が訴えかけているので、それに耳を傾けてあげれば良いのです。自分で気がついていないけれども、自分の中で何か無理がある、バランスが崩れている、気持ちを抑え込んでいる、価値観が歪んでいる、見方が間違っているなどあると思いますが、それに気づくことが大事ですね。こういった時は一歩引いて自分を観察する(つまりヴィパッサーナー瞑想)とか、どうしてそうなるのか考えてみるのが良いのですが、私達はしばしばその感情自体に飲み込まれてしまって、コントロールを失いがちになります。
レイキを使うと、今までなかったこういった心の症状が一時的に出てきたり、また表面化する場合がありますが、それはとても良いことです。無理に圧迫されていた感情がリリースされたり、心の訴える力が出てきたりしているので、落ち着いてそれに耳を傾けて行けば、以前よりも進歩した形で前に進めると思います。
■ 症状の重篤化 ■
なぜ症状が重くなる?
さて、上記のような症状が出て、それが極端に苦痛ではなく、レイキなどを使って、自然に治癒してゆくのは、それはその人が健康であるという証拠です。体がリセットされたり、必要な気づきが起こったりと良い面もあります。しかし、色々やってもなかなか収まらず、症状も大変に苦痛で苦しいとなると、それがまさにその人が不健康であるということです。病気になるならないではなくて、ここがまさに健康・不健康の境目です。特に以下のような場合に症状が重篤になり大変に苦痛を (しばしば長期に) 伴うようになります:
- 不規則な生活をしている=毒素が溜まっている、体に無理がかかっている
- ストレスが多い=代謝が落ちて毒素が溜まっている、免疫機能が落ちている
- 薬を多用している=症状は軽く見えても、体の中では問題が重篤化している
- 人工的な食べ物が多い=基準値以下でも毒として溜まる、栄養が偏っている
- 無理をしている=体のメッセージを無視・軽視、体の中では問題が重傷化している
- 運動をしない、エアコンに頼り切り=老廃物・毒素は排出されにくい、体が不活性
実は現代の日本人が体験している、多くの重い症状は大部分これであるとも言えます。こういったケースで、レイキを使っても、その改善ペースは限定的で、なかなか全治しないということになります。そういう状態に陥るのには、原因が必ずあって、そちらを解決してゆかない限り、効果は限定的になります。ですから、レイキを使っても、休息しても、なかなか症状が改善しない場合は、しっかりと自分の体に色々なことを問い直してみて、原因をよく考えて、何かを見直してゆくことが必須です。生活習慣などは、まだ自分で自覚できる事が多いですが、食事の内容は自分でも全く気がついていない場合があります。知らないうちに、過食をしている、多くの人工的なもの、過度の砂糖、過度の塩分、過度の刺激物、過度の脂肪を摂ってしまっていることが一般的になっています。そもそも、現代の平均的な日本人の食生活というのはかなり不健康ですから、自分で何も問題がないと思っている人でも、変な症状に陥ることが頻発しているのです。
基本的な食生活にも問題が
一昔前の伝統的な日本食に戻せば、現在の多くの奇妙な症状は解決できるのに、日本人の食生活はますます偏食になり、おかしな病気が増えて、大して効果のない薬を多用して、ますます治りにくくなるという悪循環に陥っています。薬に解決を求めるのではなくて、自分たちに問いかけることが必要だと思います。今の状況は、医師や製薬会社に恩恵があるので、行政的には一向に解決の方向には動いていませんが、症状やそして莫大な医療費に苦しんでいるのは私たち自身です。私から見れば、多くの問題は自分たちが知恵を持って行動すれば、お金をかけることなく解決できることだと感じるのは間違いでしょうか・・・。
必要なら必ず受診する
もちろん、症状が非常に重い、レイキをしてもなかなか回復しないという場合は、医師から受診を受けて、必要な検査をして、病気の原因を究明するのは必要です。どのようなケースで、どのような程度で、どういった段階で、医師の受診をするのかは、ある程度の経験と知恵が必要になりますが、一番のポイントは本人の元気度です。病気と闘うのは体の体力を使いますから、それがある程度あるかの見極めになります。もちろん、早めに医師の受診を受けることは悪いことではありませんが、そこでヤタラメッタラ薬を処方されて、薬ばかり飲んでしまうのは問題を起こす可能性もあります。
私は現代医療を否定するつもりはまったくないですが、現在の日本の医師の質は、大いに疑問視せざるを得ない状況にあることは疑いの余地がありません。経験もなく、知恵もなく、観察力もなく、大切なサインを見逃したり、誤った判断をしたり、ただ安易に膨大な薬を処方したり、症状が理解できなくて「様子見」としたり、検査結果に現れないで「なんでもない」と言い切ったり、診察能力や問題解決能力のない自称”医師”が、かなりの割合で存在することは否定できません。私の個人的な感覚では、本当に医師の実力を持った医師と呼べる人は、いわゆる”医師”のウチで2~3割ぐらいではないでしょう? ですから、医師にかかるときは、それはどんな病気でもそうですが、自分自身で大いに考えて知恵を働かせることがとってもとっても大切です。医師を信用しきってはいけません。そして、逆に (ちゃんとした) 医師の診断やアドバイスを無視することも慎まなければなりません。極端に (病的に) 自然療法にこだわり、非常に悪化させてしまうケースもあるのも事実ですから。
■ 症状が出たら
- 一喜一憂しない: このページを読んでいただければ、症状に遭遇しても一喜一憂することはなくなるでしょう。心配しても、驚いても、焦っても、得をすることは一切ありません。冷静に知恵を働かせるようにしましょう。最初は、焦っても、経験を積んでゆけば、落ち着いて的確に対応できるようになってゆきます。そして、レイキが、それを確実に出来るように助けてくれます。
- 応急措置は?: 希なケースですが、突発的な症状の場合は、応急措置が必要な場合があります。例えば、真夏で、突然気分が悪くなってきたら、熱中症の可能性があります。そういった時は最初にレイキを使うのは全く無意味で、とにかく冷やす、水分を摂る必要があります。応急措置が必要かどうかは、常識的な感覚で判断できることが多いです。
- とにかく早くレイキを使う: これは鉄則中の鉄則です! 早ければ早いほどいいです。慢性的な症状では違いますが、普通に始まった症状は、出来る限り早くレイキを使うことが、軽症で済むためのポイントです。あとで長い時間レイキをするよりも、早くレイキを使えば必要な時間も長くないかもしれません。
- 十分な時間レイキをする: 早くというも大事ですが、十分な時間レイキをするということも絶対に必要です。レイキ初心の方は、手当てが不慣れで、ヒビキが分かりにくいこともあって、時間が不足する傾向があります。10分程度チョコッとレイキをしても、足りていない場合がほとんどです。もちろんヒビキが分かれば、それで判別できますが、分からなければ、特に症状が出始めたときは、30分以上はしっかりレイキした方が良いです。早い段階で、十分な時間レイキをしなかったために、あとで長い時間レイキしないといけなくなるものです。私もそういう体験があります。
- よく観察する: 上記したように、レイキを使ったときに、一時的に症状がより強く出る場合があります。痛みが出たり、強くなったり、嘔吐したり、下痢をしたり、発疹が出たり、だるくなったり、熱が上がったり、これらは本人が元気であれば全く問題ありません。その人の健康度によって、症状の強い、長いの差が出てきますが、それが問題になるかどうかは、ケースバイケースですので、よく観察することが大切です。ただ、いずれの場合もレイキをすることで病気自体が悪化することは決してありません。
- 必要であれば受診する: 十分にレイキをしても、症状が改善しない、本人の元気度がない,、そういった場合は、適切に医師の診断を受けて下さい。しかし、その場合でも医師を過信しないこと、セカンドオピニオンを受ける、自分で良く知恵を絞ることを忘れないように。
- メッセージを受け取る: 症状は体からの大変ありがたいメッセージです。それをしっかりと受け取って、考えて、適切に対処することこそが、病気の意味合いです。それをしなければ、治りが悪くなったり、また同じ病気にかかったり、慢性化したりすることになります。
- 優しくする: 病気というのは家族の絆を強める大変良い機会です。看病してあげることで、家族の大切さを実感できますし、また看病されることで家族のありがたさ、愛情を確認することが出来ます。病気をきっかけで家族関係が変わる場合もあります。レイキを使うことで、それが良い方向へ起こすことが出来ます。
大らかに! 心配すな! 過保護は禁物!
「病気しないように」「病気になったら大変」と神経質になって、あれやこれやと気を使って、ビクビクしては絶対に行けません。ここに書いた症状や病気のメカニズムが分かってしまえば、ちょっとやそっとの病気や症状で一喜一憂する必要はありませんし、もしそうなってもレイキが使えるんだから心配する必要は何もありません。
子供のことを心配して、変に気を廻して、あれこれと策を講じるのは、結局のところ心も体も過保護にしてしまい、逆に子供の抵抗力や免疫力を下げることになります。「子供は風の子」とは良くいったもので、大人よりも抵抗力があるのですから、良い意味での自然のストレスはあった方が良いのです。
これは、食べ物でもそうです。絵に描いた健康な生活や、絵に描いたような健康な食生活をしている人で、本当に健康な人は見たことがありません。あれもダメ、これもダメ、ああすると体に良くない、こうすると毒になる、と神経質に色々気にしている人は、見た目にも冷たい、落ち着かない、イライラしやすいオーラになるものです。
本当に健康であれば、ちょっとやそっとの病気や症状でも、すぐに治ってしまいますし、また多少おかしな食べ物が体に入っても、体はきちんと解毒してくれます。そうやってたまにバランスを揺さぶってあげた方が、ホメオスタシスを維持するための良い訓練になるのです。逆に、こういった事が出来ない人が、不健康なのです。
これはもちろん、子供の面倒を見るなと言うことではないのです。観察は常にきちんとしてあげて下さい。観察はとても大事です。でも、寒いだろう~とか、暑いだろう~とか、大人の感覚で決めつけないこと。元気度をきちんと観察してあげて下さい。また、大いに悪いものを食べろとか、大いに不摂生をしろということでもありません。常に、五感、第六感を働かせ、知恵を働かせ、危険性があったら察知して下さい。
最後に
レイキを始めたばかりの人は、症状が出たときは、最初はなかなか上手く対応できないかもしれません。しかし、ここに書いたことを良く理解していただき、そして自分の経験を積んでゆけば、症状に対して不安なく対応できるようになってゆきます。そして、病気の意味や、それがもたらしてくれるプラスの面を上手に甘受できるようになってゆきます。私自身も、もしレイキがなかったら、このような理解や実践力は身につかなかったと思います。皆さんが豊富な経験をされてゆくことを願っております。